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iKon CCD カメラ

iKon の「スロースキャン」CCD カメラシリーズは、−100°Cまでの独自の熱電冷却によって業界トップレベルの低ノイズ性能を実現し、広い波長域で高効率なバックイルミネーション方式の光子検出、さらに卓越したダイナミックレンジを備えています。
iKon-XL CCD カメラシリーズでは非常に広い視野が利用可能で、天文学における大規模なサーベイ観測に最適です。
また、堅牢な品質と低メンテナンス性、扱いやすい設計により、遠隔観測所を含むさまざまな実験環境で安心して使用できます。

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iKon CCD カメラ アプリケーション

iKon の深冷却 CCD は、主に「スロー」な微弱光イメージング用途に適しており、天文学観測や弱いルミネッセンスの検出に代表されるように、数十秒から数分、場合によっては数時間に及ぶ長時間露光と比較的低速の読み出しを組み合わせたアプリケーションに最適です。
一方で、特別な Fast Kinetics モードを使用することで、マイクロ秒オーダーのダイナミクスを持つデータを連続取得でき、量子ガス吸収実験などにも理想的です。
低ノイズフロア、広い光学波長範囲にわたる優れた光子応答、そして高い画像均一性が、iKon CCD が選ばれる理由となっています。

系外惑星の探索

Andor の広視野 iKon-XL および iKon-L バックイルミネーテッド CCD カメラは、トランジット法やドップラー(視線速度)法による系外惑星研究で広く利用されています。

広い視野により観測できる空域が拡大され、低ノイズ・高い量子効率(ピーク QE > 95%)、そして大きな画素ウェル容量を兼ね備えることで、幅広い等級の天体に対して高精度の測光が可能になります。

近赤外域の感度を拡張したセンサーオプション(「BEX2-DD」や「BR-DD」)を選択することで、暗く冷たい恒星の周囲を公転する小型惑星の検出にも対応できます。

さらに、iKon-XL CCD および iKon-L CCD カメラは、Andor 独自の UltraVac™ 真空熱電冷却技術により、優れたセンサー寿命を実現し、再真空引きの必要もないため、遠隔観測サイトでの運用に最適です。

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天文学における分光観測

分光特性評価は天文学観測で一般的に用いられる手法であり、恒星、銀河、惑星、星雲など、さまざまな天体の物理的性質を調べることができます。

分光データからは、化学組成、温度、密度、質量、距離、相対速度など、多くの有用な情報を得ることができます。さらには、直接観測できない「ダークエネルギー」についての理解を間接的に深める手がかりにもなります。

また、極めて高分解能の分光法は、視線速度(Radial Velocimetry)を用いた系外惑星の検出や特性評価にも活用されています。

広視野の分光サーベイでは、望遠鏡の焦点面に数百本の光ファイバーを配置し、信号を高分解能分光器へ導き、さらに大面積・高解像度の CCD 検出器で記録します。

こうした広視野天文分光装置には、Andor の −100°C 熱電冷却 CCD である iKon-XL および iKon-L を強く推奨します。これらのカメラは、幅広い露光時間にわたり最大の S/N 比と高いダイナミックレンジを提供します。

また、標準シリコンセンサーに加えて、近赤外感度を向上させたディープデプレッション型(deep depletion)センサーも選択可能です。

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量子気体

ボース=アインシュタイン凝縮(BEC)や縮退フェルミ気体(DFG)などの量子縮退気体は、その超低温原子雲の密度分布を正確に可視化できることから、しばしば吸収イメージングによって観測されます。

この手法により、原子雲の物理的性質を詳細に理解することが可能になります。

量子縮退の達成度は、原子雲をトラップから解放した後の自由膨張後の密度分布や、トラップ内での密度分布を測定することで評価されるのが一般的です。

また、凝縮相の存在を確認する場合には、トラップから解放された後の原子雲を吸収イメージングで観察する必要があり、その際には高速の時間分解測定(Fast Kinetics)が重要となります。

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多様な科学用途に対応する CCD カメラソリューション

Andor は、深冷却仕様のバックイルミネーテッド CCD カメラを幅広く取りそろえており、さまざまな視野サイズの要求に応えるとともに、非常に広い波長範囲で最適化された感度特性を提供します。

iKon-XL 231

非常に広い視野(FoV)&近赤外域での感度向上
  • 16.8 メガピクセル、15 µm ピクセルサイズ:87 mm の対角長
  • 低メンテナンスの真空熱電冷却により −100°C まで冷却可能
  • 業界最高クラスの低読み出しノイズと 18 ビットのダイナミックレンジ
  • 近赤外感度を高めたディープデプレッション型オプション:天文分光や系外惑星観測に最適
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iKon-XL 230

超広視野(FoV)&最小ダークカレント
  • 16.8 メガピクセル、15 µm ピクセル:87 mm の対角長
  • 低メンテナンスの真空熱電(TE)冷却で −100°C まで冷却可能
  • 空冷でも最適なダークカレント性能を実現
  • 最低レベルのダークカレントセンサーにより、長時間露光でも最高の S/N 比を確保
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iKon-L 936

大視野(FoV)&近赤外域での感度向上
  • 4.2 メガピクセル、13.5 µm ピクセル:対角 39 mm
  • 低メンテナンスの真空熱電(TE)冷却により −100°C まで冷却可能
  • X線または中性子実験に対応
  • 近赤外感度を強化したディープデプレッション型センサーオプション:天文分光、系外惑星観測に最適
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iKon-M 934

中視野:量子イメージング & ルミネッセンス
  • 1 メガピクセル、13 µm ピクセル:対角 19 mm
  • 低メンテナンスの真空熱電(TE)冷却で −100°C まで冷却可能
  • 近赤外感度を強化したディープデプレッション型センサーオプション:ルビジウム BEC(780 nm)に対応
  • Fast Kinetics モード(マイクロ秒スケールのダイナミクス):BEC の高速ダイナミクス観測に最適
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PV Inspector

インライン太陽電池(PV)検査向けに最適化
  • 800 nm を超える波長域で 90%以上の量子効率(QE)
  • 高スループットを実現する高速読み出し
  • 高速デュアル露光時間切り替え機能
  • インラインでのエレクトロルミネッセンス(EL)およびフォトルミネッセンス(PL)検査に対応
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市場をリードする CCD 感度

iKon シリーズのすべてのモデルは、極めて微弱な光条件下でも最大の S/N 比を実現するために、複数の先進技術を組み合わせています。

  • −100°C の熱電冷却(TE Cooling): 市場トップクラスの恒久真空冷却技術により、数分〜数時間にわたる長時間露光でもダークカレントを最小限に抑えます。
  • 読み出しノイズの最小化: 読み出しノイズはしばしば“真の検出限界”とみなされますが、Andor は出荷される各カメラで読み出しノイズフロアを最適化し、可能な限り低く抑えています。
  • バックイルミネーション QE & 近赤外域の高感度化: すべての iKon CCD センサーはバックイルミネーテッド構造を採用しており、最高レベルの量子効率(QE)で光子の収集効率を最大化します。
    ディープデプレッション技術により近赤外域での応答も強化されており、さらに NIR 領域で発生しやすい干渉縞(エタロニング)を抑制するフリンジ抑制技術も組み合わせています。
量子効率(QE)と天体観測への重要性

標準シリコン(BV)、ディープデプレッション(BR-DD、BEX2-DD)センサーの iKon-XL/iKon-L 各オプションについて、波長ごとの量子効率特性を示したものです。
図には太陽および系外惑星ホスト星 GJ 1132 のピーク波長(λmax)も重ねて表示されており、特に M 型矮星などの“冷たい星”を観測する際には、近赤外域で QE が高いディープデプレッション型センサーが極めて重要であることが分かります。

広い視野

iKon-XL プラットフォームは、16.8 メガピクセルアレイによる 87 mm の非常に大きなセンサー対角長を提供しており、系外惑星探索などの大規模な天体測光・天体位置測定サーベイに最適です。
また、iKon-XL は高分解能エシェル分光器と組み合わせた天文分光サーベイにも非常に適しています。
センサーチャンバー内の永久真空を維持したまま、光学均一性を最適化するカスタムレンズウィンドウにも対応可能です。

なお、ミリ秒から数十秒といった短い時間スケールでの測光変化や位置変化を広い視野で追跡する必要がある場合には、Andor の大面積 sCMOS プラットフォーム Balor が最適なソリューションとなります。

低メンテナンスで運用できる天文観測向け設計

iKon-XL および iKon-L に搭載されている UltraVac™ 永久真空エンクロージャ は、天文学者のニーズに特に適しています。
天文観測用カメラは、遠隔地の無人観測施設に長期間設置されることが多く、サービス介入なしで安定稼働することが求められます。
また、非常に大面積のセンサーであっても −100°C までの熱電(TE)冷却が可能なため、カメラのダークカレントを抑えるために液体窒素や信頼性の低いガス冷却装置を使用する必要がありません。
さらに、iKon-XL には 現地で簡単に交換可能なシャッターが搭載されており、トランジット系外惑星サーベイのようなシャッター動作頻度の高い用途に最適です。

モデルオプション

以下より iKon CCD カメラのラインアップをご覧いただけます。
プルダウンメニューを使うことで、お客様のアプリケーションに最適なカメラをお選びいただけます。

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