ライフ・サイエンス
物理科学
サービス
Dragonflyは、電動光学ズーム、業界トップクラスのS/N、画像忠実性などAndorのEMCCDおよびsCMOSの優れた機能が随所に導入されています。高速・高感度というシステム性能をベースに、共焦点モードでの単分子から生細胞までの幅広い適用、TIRFMモードでの全胚、厚い細胞組織のイメージングなどが可能となります。さらには、迅速な試料評価のためのリアルタイム可視化、解像度や情報生産性を最大化する ClearView-GPU™ デコンボリューション解析も可能としました。
Dragonflyは、迅速、フレキシブル、高感度のスキャンニング用に最適化された斬新なマルチポイント共焦点方式を採用し、サンプル観察の瞬時性を重視します。これによってサンプルの寿命が延びると同時に、データ取得に要する時間が相当に短縮されます。
共焦点に加えて、Dragonflyは視野の広さとTIRF顕微鏡機能を強化したことにより一層精巧な照射制御を可能とし、観察対象がnmからmmへ、単分子から細胞、細胞組織、器官そして胚にまで拡大されます。
従来の点走査共焦点
Dragonfly 共焦点イメージングシステム
レーザレンジ | 共焦点速度 | 開口寸法 | カメラズーム | イルミネーションズーム | ピンホール径 |
400 - 800 nm | 400 fps | 22 mm | 1x | 1.5x | 2x | 1x | 2x | 4x | 6x | 40 µm | 25 µm |
Dragonflyは、16ビッドのダイナミックレンジで画像を取得するので、一回で低シグナルと高シグナルの詳細な画像を記録します。
Dragonflyをよりコンパクトにしたパッケージ200シリーズが発売中で、倒立型または正立型のいずれの顕微鏡でも使用可能です。
200シリーズにおいても、Dragonflyの性能を特徴づける多様な主要機能が利用できます:例えば、最高400 fpsまで増速可能な高速共焦点、大きくフラットな視野を確保する Borealis™ 均一照射、ClearView-GPU™デコンボルーション解析、カメラ2台を使った同時画像取得、光学ズームとピンホールサイズの切り替えなどです。
新しくまたは2台目以降の共焦点機を必要とするものの、従来にないイメージングの可能性を求めている方に対し、Dragonfly 200シリーズを従来のポイントスキャニング機に対抗できる価格で提供します。
価格を問い合わせるDragonfly 500は、この革新的なプラットフォームで提供されるイメージングモダリティと補完機能をすべて提供します。
このモデルは、TIRFを使用する細胞膜の細胞内タンパク質標的、SRRF-StreamおよびdSTORM超解像を使用する細胞内のさらに深部から、大規模な組織構造または生物の生体構造まで、完全にスケーラブルなイメージングレンジ用にお勧めです。
Dragonfly500は研究プロジェクトまたは多様なユーザがさまざまなイメージング要件に対応することが可能で、同じサンプルに複数の適切な技術を適用することで新規知見を得るための強力なツールとなります。
Dragonfly 500は、3つの製品を個別に購入しないと手に入らないテクノロジーを、費用対効果の高い1つのソリューションで提供します。
価格を問い合わせるAndor DragonflyとFusionソフトウェアを組み合わせることにより、光学顕微鏡の回折限界を超える超解像技術への新たなアクセスが可能となります。研究対象が、単分子から生物個体へ拡大されます。一つのシステムにすべてを盛り込みました。当社のカメラベースの最新の超解像技術であるSRRF-Stream、画像復元ClearView-GPU™ デコンボリューション、dSTORMローカライゼーション技術から選択してください。いずれもがナノメートル世界への多様でユニークな視点を提供します。実験ニーズに応じて必要な技術を選んでください。
デコンボリューションは、上質の共焦点機でも見逃す可能性がある3Dデータセットの詳細解明に有効なツールです。解像限界を打ち破り、ラテラル方向に140nmまで、アキシャル方向に250nmまでの分解能が得られます。
ClearView-GPU™はシステムに不可欠な要素であり、画像中の微細な特徴をより際立たせるものです。CPU方式の最大50倍の速度が得られ、画像取得中にClearViewが作動してより迅速な可視化および元データとの比較がなされます。
最高の3D解像度を得るためにデコンボリューション機能を活用してください。生細胞のように迅速さを必要とするイメージングや多次元のイメージングに対して適用が可能な、超解像能を備える強力なツールとして、デコンボリューションが真っ先に挙げられます。
価格を問い合わせるユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のRicardo Henriques博士との緊密な協力により開発されたSRRF-Streamは、Dragonflyが提供する広視野でのライブセルイメージング用のカメラベースのリアルタイムな超解像を提供します。
SRRF-Streamは一般的な蛍光プローブを使用し、50 nmの分解能まで適用でき、特別なサンプル調製は一切必要ありません。結果として、固定サンプルに加えてライブセルでも使用でき、細胞骨格ダイナミクスやオルガネラ構造などに最適な最大1 fps (512 x 512)でのキャプチャが可能です。
RapidClear法(Sunjin研究室)で調整した厚さ500 umの脊髄のニューロンの深度色分けプロジェクション。100 umの深さまでキャプチャされます。ズームされた領域に、樹状突起棘が明瞭に示されており、分解能が向上していることが判ります。
価格を問い合わせる直接確率的光学再構築顕微鏡法(dSTORM)は、蛍光色素分子を暗状態にするために強い励起光を必要とする単一分子局在化手法です。ある領域内の複数の蛍光色素分子のフレームを多数収集することによって、高分解能画像を構築できます。
Dragonfly 500シリーズは、2次元と3次元でdSTORM取得を実行するために、強い励起光とオプションの3Dレンズを提供します。後処理アルゴリズム開発は性質が動的なので、解析がAndorソフトウェアに制限されるのではなく、ユーザが解析に使用する好みのプラットフォームを自由に選択できます。20nmの分解能が必要な場合は、キャプチャdSTORM画像セットを使用してください。
Request PricingDragonflyは電動式光学ズームでAndorの持つEMCCDおよびsCMOSテクノロジーの恩恵を受けており、業界をリードするS/N比と画像精度を提供します。単一分子からライブセルフォーカル、TIRFM、全胚、厚い組織のイメージングににわたる各種アプリケーションはすべてこのシステムのスピードと感度の恩恵を受けます。Dragonflyは、リアルタイム可視化で迅速な試料評価を実現すると共に、GPUにより解析を高速化し、分解能とスループットを最大化します。
Dragonflyの特長:
Fusion Stitcherは、Dragonflyが生み出す大容量多次元画像ファイルを処理するものとして開発されました。画像の取得中にスティッチングが開始されるため、貴重な時間の節約になります。他のソリューションの2D処理よりも早い時間で、Fusion Stitcherは3D処理が可能です。
Andorは、ZebrafishおよびC.エレガンスのような発育モデルまたは脳や肝臓のような大きな細胞組織中のタンパク質局在化のマッピング用に完璧なソリューションを提供します。統合型Fusion Stitcherを搭載したDragonflyの処理速度は、貴重な時間を日数レベルで節約し、締め切り前の報告書提出も可能となることでしょう。
SRRF-StreamおよびStitcherによる広域超解像度イメージング
対物レンズ視野より大きな対象サンプルに対するSRRF-Stream™ とStitcher™ の組み合わせによる高解像度イメージング
Fusionは100人・年以上のイメージングデータの共有と開発経験の成果であり、実験計画、必要な装置の選択、最適データ取得プロトコルの設定が簡単におこなえます。FusionによってDragonflyシステムの操作が単純化され、マウスを数回クリックするだけでプロトコルが作成でき、イメージングモードをソフトウェア記述に、蛍光分子をチャンネルに変換できます。
デコンボリューションの操作も簡単で、GPUに関連計算をさせることで、画像取得が邪魔されることなく続行され、多くの時間が節約されます。結果はデータと共に出力され、一つのソフトウェアパッケージですべての処理が可能です。リアルタイム3D可視化、チャンネルビュー分割およびMIPの設定がデータ取得中に可能で、実験に最適なモードでデータを可視化できます。
リアルタイムレンダリング
Fusionに装備されているリアルタイムレンダリング機能によって、実験品質およびサンプル状況がその場で検証できます。
サンプルの3D特性のフィードバックがほぼ瞬時に得られることは、S/N、照射出力、サンプル生存能力、3D中の場所、隣接する細胞および細胞組織との相対位置などの実験パラメータの評価にとって重要な要素となります。実験中の何らかの変化に対し、Fusionソフトウェアの操作パネルから、レンダリング品質と速度を簡単かつ迅速に変更できます。
ソフトウェアスペシャリストに問い合わせるProtocol Manager
Protocol Managerを使用すると、画像取得シーケンスの作成に必要なすべてのツールを制御できます。Protocol Managerは、最も示唆に富んだデータ量の多い画像スタックを作成するためのイメージング実験の必要手順を通してユーザを導きます。
必要なイメージングモードからチャンネルを追加し、ニーズに合わせてプロトコルを調整してください。その後でWindowsユーザごとに、再利用するためにチャンネル設定をイメージングモードとともに保存してください。Fusionソフトウェアでは事前に実験を計画し、高度な準備状態にしおくことが可能で、goコマンドを出すとすぐにイメージングを開始することができます。
ソフトウェアスペシャリストに問い合わせる画像処理
FusionのClearView-GPU™デコンボリューション処理は、CPUベースの方法より最大50倍高速です。高品質のコンフォーカルスタックのすべての画像をデコンボリューション処理をし、見落としされる微妙なディテールを引き出すことができます。
Fusionは、2次元および3次元で隣接する画像を組み合わせて大面積データセットにする自動ツールを提供します。これはしばしばタイリングまたはモンタージュと呼ばれます。Dragonflyの広視野とBorealisによる照明品質をFusionの画像処理ツールと組み合わせることで、大きいサンプルを精密にキャプチャできます。
ソフトウェアスペシャリストに問い合わせる「情報生産性の最大化が最終目標」、これがDragonflyのコアとなるコンセプトですが、それはイメージング性能とデータフローを共に最適化することにより達成されます。FusionとImarisにより、イメージングからデコンボリューション、可視化から解析への円滑な移行が可能となります。その結果、事前処理やシステム間の転送の時間を短縮して、より上質なデータの収集に多くの時間を充てられるようになります。
仮説検証速度の向上
仮説検証は科学的手法の基礎となる部分です。データの作成と評価という一連のサイクルがDragonflyワークフローの中で実行され、綿密な実験計画の策定をサポートします。観察対象の多様化、広い視野および高品質なデータによって、信頼性の高い統計解析やデータ分析が保証されます。
3Dおよび4D顕微鏡検査によるデータセットの管理、可視化、解析、分割および解明に必要なすべての機能がImarisに備わっています。
複雑なデータの可視化
データの解明、プロット、提示の手法は、今や新しい時代に突入しました。ImarisVantageは、単一または多変量散布プロット図のような5次元の画像データを可視化することによって、実験群の比較および対比を可能にします。箱ひげ図を併用することにより、本質的に複雑でダイナミックな現象の解明を支援します。
ImarisVantageには、測定結果、測定対象または対象群の間の隠れた関係および関連性をより正確に把握するため、プロットデータ作成機能をカスタマイズ可能としました。多次元、多目的な画像の詳細分析の強力なツールとなります。
アプリケーションスペシャリストに問い合わせる繊維のトレース
FilamentTracerは、ニューロン(樹状突起樹、軸索、および棘)、微小管などの繊維状の構造を2次元、3次元、および4次元で自動検出するための最も高度なソフトウェア製品です。
ImarisTrackと組み合わせることで、発育中の棘や樹状突起の長さと体積の時間的変化を検出でき、研究者が発育変動と環境変動による変化を理解するために役立ちます。
アプリケーションスペシャリストに問い合わせる細胞の運命の解析と理解
ImarisLineageは、強力で広く使用されているImarisTrackの機能をもとに構築された新しいモジュールです。ImarisLineageは、2次元または3次元の時系列で分裂細胞を正確に自動でまたは手動で追跡するツールを提供します。
ImarisLineageを使用することで、前駆細胞から最終生成まで細胞の運命を追跡できるインタラクティブな系統図を作成できます。
アプリケーションスペシャリストに問い合わせるAndorラーニングセンターでは、お客様のイメージングニーズにお応えする当社の多彩な製品への理解を深めていただくツールとして、さまざまなチュートリアル動画、技術資料、ウェビナーを取り揃えています。また、学習の手始めとなる参考用として、最近アップロードされた記事の中からいくつかのリンクを以下に紹介します。
Dragonfly allows us to perform multi-colour (DAPI-, GFP-, RFP- and Far-red channels) 3D imaging with continuously high-resolution (confocal)-wide view mode and super-resolution (SRRF)-magnified view mode. From practical experience, I can say it has absolutely incredible features!
Dr Kazuaki Yoshioka, Kanazawa University Graduate School of Medical Science, Japan
I chose Andor’s Dragonfly 200, as it offered significant upgrades in performance and ability to customize the system to meet the needs of the laboratory. The level of service I receive from Andor is above that of other suppliers I have dealt with in the past. Andor has helped me drive my work forward to evolve both my academic research and the treatment options for critically ill patients.
Thomas Diacovo, MD, Professor of Pediatrics and Pharmacology, University of Pittsburgh