Balor-X sCMOS

49.5 x 49.2 mmセンサー - 16.9メガピクセル12 μm画素ピッチセンサーの非常に広い視野。

18.5ミリ秒読み出し - CCDより2500倍高速な4k x 4kセンサー読み出し。ダウンタイムを削減してデータスループットを向上。

最大54 fps - ノイズやFOVでも妥協することなく、高時間分解能観察のさまざまな課題に対する他にはないソリューション。

拡張ダイナミックレンジと99.7%以上の線形性 - 1つの画像内のさまざまな等級に対する優れた定量的精度。

読み出しノイズ最大2.9 e- - 最大フレームレートでさえ並外れた低ノイズで、短い露光、微弱光観察の課題に適しています。

画素間の「不感地帯」無し - 情報損失の原因となる可能性がある画像内の不連続箇所がありません。80 000 e-の大きいウェル深度は、sCMOSの低ノイズレベルにより高ダイナミックレンジ（高コントラスト）画像を提供します。画素の過飽和なしで長い露光時間の画像を取得することができ、最弱の信号も記録します。

UltraVac™ - 持続的な真空封じ切りおよび他にはない冷却とQE性能の長期的維持に必要不可欠。

CoaXPress標準装備 - 最大30 mの距離で最高のフレームレートを実現する4レーンCXP-6インタフェース。

ローリングおよびグローバルシャッタのサポート - すべてのアプリケーションで露光と読み出しに関して最大の柔軟性を実現します。グローバルシャッターは、動きの速いまたは変化する事象のスナップショットキャプチャーに使用します。

中性子およびX線透視法

Balorは低ノイズと高ダイナミックレンジを備えているため、高流速および低流束環境において短い露光時間と長い露光時間の両方で、最も微細なサンプルの詳細をキャプチャできます。さらに、70 mm 16.9 MPセンサーにより広視野のキャプチャが可能なため、大きなサンプルのX線および中性子吸収と位相コントラストイメージングだけではなく、全視野X線回折やタイコグラフィなどの他のさまざまなX線顕微鏡アプリケーションにもお勧めの選択肢です。

コンピュータ断層撮影 (CT)

従来のCCDカメラと比べてはるかに高速なBalor-Xの読み取り速度（2500倍）と非常に高速なフレームレート（16.9 MPフルフレームで54 fps）により、時間内で広範囲に及ぶデータセットをキャプチャし、動的現象をよりよくサンプリングできます。Balorの高感度は、低読み取りノイズおよび暗電流と相まって、この製品を研究室ベースの低流束環境での高速トモグラフィーに最適なものとしています。ダイナミックレンジとピクセルウェル深度も高いため、ビームラインアプリケーションなどの高流束環境を十分に活用し、データ収集レートとビームラインの使用効率を最大限まで高めることができます。

散乱と回折

Balorの高感度と低い読み取りおよび暗ノイズレベルにより、弱い散乱信号を分解できます。コンパクトなデザインと小さい画素により、分解能を向上させ、実験用セットアップのサイズを大幅に縮小しながら、よりサンプルに近づくことができます。さらに、SAXS、WAXS、またはX線結晶学ベースのアプリケーション向けに不連続箇所のない取得画像を提供します（重要な情報が損失する可能性はありません）。Balorの高フレームレートと画素をクロッピングおよびビニングする機能により、時間分解結晶学またはその場X線粉末回折の課題によりよく対処できます。

X線および中性子の動的なその場イメージング

Balorは高フレームレートなため、中性子とX線のインサイチュイメージングアプリケーションに最適です。その16.9 MPの大型sCMOSセンサーと高感度により、材料内の最も繊細な組成および微細構造変化まで非常に高速なフレームレートで分解できます。Balorのビニングモードは、実験で特に高いフレームレート要件を満たすためにも使用できます。さらに、ピクセルビニングを使用すると、取得レートを犠牲にすることなく画像強度を高めることができます。